海底を彷徨う

キラキラした君たちについて語るただのわたし

古参と新規について、ふと考える

これをお読みの貴女様は、古参でしょうか。新規でしょうか。
その線引きは一体どこにあるのだろうか。

 

誰もが考えたことのあるテーマではなかろうか。

 

前記事にも書かせてもらったが、わたしはいくつかのジャニーズグループを掛け持ちしている。ゆるく応援しているものから根強く長年応援しているものまである。

 

その中でも、XXくんを担当して十数年、ZZくんを担当して一年弱になる。(2017年夏時点)

 

XX担としては古参、ZZ担としては新規…本当にそうなのだろうか。
人によって感じ方は実にそれぞれだと思われる。

 

そもそも古参と新規とは一体なんだろうか。
気にしていますか。
わたしは正直気にしていない。…いや、気にしていない、はウソだ。
多少気にしている。しかし「歴」とはまた少し別の意味で気にしているのである。

 

以前、XXくん所属グループのコンサートチケットの交換を試みた時のことだ。
インターネット上で見つけた交換相手(候補)とのやり取りを開始した。

 

わたしは希望日と席の条件が合い、信頼できそうな人であれば前向きに交換をしたいと希望していた。

先方のご要望は「感覚が合う人との交換」である。
それも分からなくはないので会話を続けてみることにした。

 

お互いにXXくんを担当し、チケットがある限り多ステに抵抗はなく、遠征もする、という共通点で交渉は友好的に進んだ。
いいぞ、これはいい感じに交換が成立するぞ、とわたしが小さなガッツポーズを決め始めたその時、

 

「好きな曲を2、3個教えてください。」と問いかけられた。

 

お気に入りの曲などありすぎて正直選べない。
あまりマニアックな曲を選んで引かれても困る。

かといって新曲過ぎるのも適当に答えたと勘違いされそうだ。

 

どうしてもチケット交換を成立させたいとの思いから、数年前のヒット曲と誰もが好む名曲を選択して答えた。

 

 

結果は交換不成立である。

 


「○○ソングや△△歌のような古くてマニアックな曲の分かる担歴10年overの方やそれを好む傾向にある方と交換したい(し、そのほうが今後のお付き合いがし易い)」というのが交換相手の答えだった。
(今思うと、純粋に好きな曲を答えていれば良かった。考えすぎたわたしにも反省点がある。)

 

交換相手の担当歴は2年半であった。

みなまで言わぬが、何が言いたいかお分かりであろう。

わたしの目には、新規であることを恥ずかしがっているように映った。

 

古参と新規の境界線は年数だろうか?より多く古い曲を知っていることだろうか?
それとも現場経験の多さだろうか?

 

先程、古参新規問題を『少し別の意味で気にしている』と述べたのは「歴」自体ではなく「周りが古参新規を気にしすぎているということ」にある。

 

古参の感覚を持っていたいのだろうか。

新規は恥ずかしいのだろうか


わたしはXXくんに関しては古参かもしれないが、ZZくんに関しては自他共に認める新規だ。

しかしながら恥ずかしいとはまったく思っていない。

 

XXくんの10年以上前の姿も出来事も知識として持ち合わせているが、ZZくんの情報はここ最近のものばかり。

頑張って遡っても蓄えられる情報は数年前くらいまでだ。

しかも情報の鮮度は大概落ちている。

 

では、ZZくんのことを10年以上も前まで遡ってすべて知りたいかと問われたら、正直そうでもない
ZZくんの今が好きだからだ。あまり過去には興味はない。
もちろん、懐かしいエピソードに出くわせたら嬉しいし、昔の曲も新しい気持ちで聴く。


しかし「今」になって過去を知った自分を恥ずかしいとは思わないし、新規であることになんの違和感もない。

むしろ今このタイミングでZZくんを見つけられてラッキーだと思っている。

5年前にZZくんを仮に見つけていたとしても好きになったかは分からない。

自分のこのタイミングで見つけたことに意味があるのだ。

だから新規でも何の問題もないのである。

 


何年か前に、嵐さんのアラフェスというコンサートの開催が決まり、ファン投票によって選曲されるセトリが大波乱を巻き起こしたことを記憶している。
嵐さんが国民的に大きくなってからの「新規」が、最新曲や(コンサートでは古参には飽きられている)定番曲に多くの票を集中させ、古参が好む昔の曲が入選せず、古参と新規の対立が起きていた(ようにわたしの目には映ったと記憶している。)。

 

今年10周年を迎えたHey!Say!JUMPさんも、10周年の記念アルバムをファンからの曲投票によって選抜し、同じようなことが起きていたのは記憶にも新しい。
未収録曲や昔の曲もランクインしたようだが、新しい曲やおなじみの定番曲が収録された模様だ。

 

定番曲。
新規にとっては「THE」な感じがしてありがたい曲。
古参にとっては「またですか」と言わんばかりの曲。
…なのかもしれない。
まぎれもなく「そのグループを象徴する」曲ともいえると思うのだが。

 

古参と新規の違いは何か?

古参は古い曲に投票し、新規は最新の定番曲を好むのだろうか?

 

いずれのグループも、古参が築いた基盤の上で、一定の数の新規に支えられながらグループが成長しているのではないだろうか。

 

定番のカップ焼きそばも話題のソースも、最初は万人ウケしたわけではなく一部のコアなファンがいただけではなかろうか。
いつの間にか人々がその良さに気付きその評判が広まって今では多くの人から愛されるヒット商品となっていることが多いと思う。


昔から知っていた人は長きに渡ってその味を堪能することが出来てラッキーだし、最近知った人もこれからよーく味わっていけばいい。

 

もし、自らを古参と新規の二束のわらじと名乗っていいのであれば、
二束のわらじのわたしは、両方の気持ちが分かるし幸せ者である。

 

しかし古と新の線引きは一体どこにあるのか、古参と新規とは一体なんなのか
これだけ書いても、結局分からない
答えは永遠の謎であるし、明確な答え自体、不要のようにも思える。

 

お読みくださりありがとうございました。